
1:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ば ぐ 太☆ Mkつーφ ★:2012/03/14(水) 11:34:15.82 ID:???0
★晩婚化の原因は"いい男"が減ったから―筒井淳也氏の語る日本人が結婚しなくなった理由
・テーマは、「日本人はなぜ結婚しなくなったのか」。この疑問を、立命館大学准教授を務める
社会学者の筒井淳也氏に聞きました。
―若者の中には、「結婚することにメリットなんかあるの?」と思ってしまう人も多いと思うのですが
筒井氏:結婚は「メンタルなサポートの安定供給源としては、比較的効率がいいやり方だ」、というのが
わたしの考えです。そうじゃないやり方、たとえば複数の友人関係によってお互いにサポートしあうと
いうやり方もあってしかるべきだと思いますが、じゃあそれが結婚に取って代われるかというと、
そこまで強力な仕組みにはならないと思います。これはまだ仮説に過ぎないのですが、「比較的
長期間つき合っている、相手の事情がわかっている間柄であれば、アド・ホックな付き合いよりも
それだけ効率的に相手を支えることができるのではないか」と思うのです。
メンタルな満足と同時に、もうひとつわたしが結婚のメリットだと考えているのは、保険の機能です。
自分が倒れたときに誰が自分を支えてくれるのか。兄弟はおそらく自分の家族や配偶者を支えるので
精一杯。親は先に死にます。このように考えていけば、やはり配偶者に最終的な安心を求めたくなる
気持ちは、とくに50、60代になれば大きくなると思います。若いうちはとてもそうは思えないでしょうが。
―日本では「婚姻率の低下=出生率の低下」と考えることができると思います。日本人が結婚
しなくなった理由を教えてください。
筒井氏:少子化の原因はまず大きくふたつに分けることができます。ひとつは晩婚化。もうひとつは
結婚しても子どもを生まなくなっているということ。大きいのは晩婚化です。現在までの日本の少子化の
原因は8割がた、晩婚化で説明できるのではないかといわれています。
http://blogos.com/article/33991/
・テーマは、「日本人はなぜ結婚しなくなったのか」。この疑問を、立命館大学准教授を務める
社会学者の筒井淳也氏に聞きました。
―若者の中には、「結婚することにメリットなんかあるの?」と思ってしまう人も多いと思うのですが
筒井氏:結婚は「メンタルなサポートの安定供給源としては、比較的効率がいいやり方だ」、というのが
わたしの考えです。そうじゃないやり方、たとえば複数の友人関係によってお互いにサポートしあうと
いうやり方もあってしかるべきだと思いますが、じゃあそれが結婚に取って代われるかというと、
そこまで強力な仕組みにはならないと思います。これはまだ仮説に過ぎないのですが、「比較的
長期間つき合っている、相手の事情がわかっている間柄であれば、アド・ホックな付き合いよりも
それだけ効率的に相手を支えることができるのではないか」と思うのです。
メンタルな満足と同時に、もうひとつわたしが結婚のメリットだと考えているのは、保険の機能です。
自分が倒れたときに誰が自分を支えてくれるのか。兄弟はおそらく自分の家族や配偶者を支えるので
精一杯。親は先に死にます。このように考えていけば、やはり配偶者に最終的な安心を求めたくなる
気持ちは、とくに50、60代になれば大きくなると思います。若いうちはとてもそうは思えないでしょうが。
―日本では「婚姻率の低下=出生率の低下」と考えることができると思います。日本人が結婚
しなくなった理由を教えてください。
筒井氏:少子化の原因はまず大きくふたつに分けることができます。ひとつは晩婚化。もうひとつは
結婚しても子どもを生まなくなっているということ。大きいのは晩婚化です。現在までの日本の少子化の
原因は8割がた、晩婚化で説明できるのではないかといわれています。
http://blogos.com/article/33991/
2:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ば ぐ 太☆ Mkつーφ ★:2012/03/14(水) 11:34:41.16 ID:???0
(>>1のつづき)
では、なぜ晩婚化が進んでいるのか。この疑問については、ふたつ対立している学説があります。
ひとつはミスマッチ。これはいわゆる「結婚しようにもいい男がいない」という問題です。「いい男」というのは
見た目のことではなくて、「安定した将来を見込める男」という意味です。安定した所得を見込めるような
職についている男性がどんどん減っている。要するに、根本原因は経済だとする説です。安定した雇用を
経済が提供できていないことによって、男性側も結婚に踏み切れないし、女性側も「コイツとは結婚できない」
「相手がいない」となってしまう。これが「ミスマッチ仮説」です。
もうひとつは女性が高学歴化し、キャリアを追求できる職についた場合に、結婚が仕事の妨げになるので
結婚しなくなっている、という説です。これは「機会費用仮説」ですね。
このふたつ、どちらが原因なのかということがよく議論されています。先日の日経新聞では、女性の
高学歴化を背景にした機会費用、女性の社会進出が問題なのではないかという記事が載っていました。
メディアでは比較的、機会費用仮説が取り上げられることが多いと思います。しかし、じつは日本に関しては
そうではないという実証研究が多いのです。つまり、ミスマッチが最大の原因だと考えられます。
―経済状況が悪化した結果、従来の結婚、女性が男性に安定した職を求めるという前提が
崩れているということですか。
筒井氏:そちらの方が日本の晩婚化の原因をよく説明していると思います。じつはアメリカでも
ミスマッチ仮説の方が説得力があるといわれている。日本ではそれほど大きな差はないのですが、
アメリカでは高学歴女性のほうが早く結婚しているという実証研究があります。なぜかというと
男性側がそういう女性を探すからです。つまり、男性が自分の生活を安定させてくれる女性を
探すわけです。
では、なぜ晩婚化が進んでいるのか。この疑問については、ふたつ対立している学説があります。
ひとつはミスマッチ。これはいわゆる「結婚しようにもいい男がいない」という問題です。「いい男」というのは
見た目のことではなくて、「安定した将来を見込める男」という意味です。安定した所得を見込めるような
職についている男性がどんどん減っている。要するに、根本原因は経済だとする説です。安定した雇用を
経済が提供できていないことによって、男性側も結婚に踏み切れないし、女性側も「コイツとは結婚できない」
「相手がいない」となってしまう。これが「ミスマッチ仮説」です。
もうひとつは女性が高学歴化し、キャリアを追求できる職についた場合に、結婚が仕事の妨げになるので
結婚しなくなっている、という説です。これは「機会費用仮説」ですね。
このふたつ、どちらが原因なのかということがよく議論されています。先日の日経新聞では、女性の
高学歴化を背景にした機会費用、女性の社会進出が問題なのではないかという記事が載っていました。
メディアでは比較的、機会費用仮説が取り上げられることが多いと思います。しかし、じつは日本に関しては
そうではないという実証研究が多いのです。つまり、ミスマッチが最大の原因だと考えられます。
―経済状況が悪化した結果、従来の結婚、女性が男性に安定した職を求めるという前提が
崩れているということですか。
筒井氏:そちらの方が日本の晩婚化の原因をよく説明していると思います。じつはアメリカでも
ミスマッチ仮説の方が説得力があるといわれている。日本ではそれほど大きな差はないのですが、
アメリカでは高学歴女性のほうが早く結婚しているという実証研究があります。なぜかというと
男性側がそういう女性を探すからです。つまり、男性が自分の生活を安定させてくれる女性を
探すわけです。
3:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ば ぐ 太☆ Mkつーφ ★:2012/03/14(水) 11:34:52.93 ID:???0
(>>1のつづき)
―晩婚化の原因を精神面の変化に求める言説もありますよね。いわゆる男子の「草食化」といった捉え方です。
筒井氏:若い人の意識が変わってきているのは、これは間違いないです。結婚しなくてもそれほど非難
されないようにはなってきていますから。昔は「結婚しない」ということは、即「人生オワッタ」みたいな感じでした。
自分の親の代とか見ていると非常に不思議じゃないですか。「なんでこの男と結婚したんだろ」みたいな、見た目や
性格にこだわらない結婚をしていた(笑)。いまでは考えられないですけど。それは「結婚しない」よりは
良かったからです。ヤサシクなかろうが、多少クサかろうが、どんな相手だろうが結婚するしかない。
でも、いまは他の選択肢がありますから。そうした価値観の変化はあると思います。
また、「カップル文化」がないというのは日本ではよく言われていますよね。欧米では「カップル単位」
じゃないと人間扱いされないみたいな部分があります。たとえば、何が何でもパートナーを連れて
パーティーにいかなければいけないといった場面です。ああいうプレッシャーはないですよね、日本では。
そういう意味では「草食化」しやすい下地はあるのかもしれません。(以上、抜粋。本文はかなりの長文です)
―晩婚化の原因を精神面の変化に求める言説もありますよね。いわゆる男子の「草食化」といった捉え方です。
筒井氏:若い人の意識が変わってきているのは、これは間違いないです。結婚しなくてもそれほど非難
されないようにはなってきていますから。昔は「結婚しない」ということは、即「人生オワッタ」みたいな感じでした。
自分の親の代とか見ていると非常に不思議じゃないですか。「なんでこの男と結婚したんだろ」みたいな、見た目や
性格にこだわらない結婚をしていた(笑)。いまでは考えられないですけど。それは「結婚しない」よりは
良かったからです。ヤサシクなかろうが、多少クサかろうが、どんな相手だろうが結婚するしかない。
でも、いまは他の選択肢がありますから。そうした価値観の変化はあると思います。
また、「カップル文化」がないというのは日本ではよく言われていますよね。欧米では「カップル単位」
じゃないと人間扱いされないみたいな部分があります。たとえば、何が何でもパートナーを連れて
パーティーにいかなければいけないといった場面です。ああいうプレッシャーはないですよね、日本では。
そういう意味では「草食化」しやすい下地はあるのかもしれません。(以上、抜粋。本文はかなりの長文です)
続きを読む